戸建て型は、障がい者グループホームの住居形態の1つです。アパート型やサテライト型という住居形態もあり、障がい者グループホームの開業を検討している方は「どのタイプの住居を選んだらいいのか」と悩むところでしょう。
そこで今回は、戸建て型の障がい者グループホームをピックアップ。その特徴やメリット・デメリットを紹介します。
戸建て型の障がい者グループホームとは
戸建て型は名前のとおり、「戸建て住宅」を利用して運営するタイプの障がい者グループホームです。キッチンや洗面所、トイレ、浴室は、利用者10名に対し「1か所以上」の設置が義務付けられています。
また、リビングは交流室として利用することが多く、職員の事務室と休憩室を兼ねた部屋の準備も必要です。
戸建て型障がい者グループホームのメリット・デメリット
戸建て型障がい者グループホームのメリットとデメリットは、それぞれ次のとおりです。
メリット
戸建て住宅という住宅形態の特性上、アパート型やサテライト型よりも、利用者間や利用者・職員間の距離が縮まりやすいメリットがあります。アットホームな雰囲気であることはもちろん、利用者同士が自らの自立生活を目指して、互いに刺激し合い、支え合う機会にも恵まれるでしょう。
また、他の住居形態と比較すると、動線が住宅内に限られており、中等度~重度の障がい者も支援しやすいメリットがあります。
デメリット
戸建て型障がい者グループホームのデメリットとしては、プライベート空間が少ないことが挙げられます。1人につき1室ずつ個室が割り当てられるとはいっても、同じ住居内に住むことには変わりありません。壁越しの音や共有スペースの使い方が気になるなど、利用者によっては大きなストレスになることも。
また、中等度~重度の障がい者の受け入れが比較的多いため、職員の業務負担量が増えやすいデメリットもあります。その分、加算の単価はアップしますが、人手や勤務時間などの調整は必須です。
まとめ
戸建て型障がい者グループホームはアットホームな雰囲気の中で生活できるメリットがある反面、自由が制限されたり、職員の負担が大きくなりやすかったりするデメリットも。開業物件や指定申請についてお悩みの方は、障がい者グループホームに強い「障がい福祉専門の税理士事務所」へお早めに相談することをオススメします。
参考文献