障がい福祉サービスにおける就労面の情報収集には、就労アセスメントが用いられます。「就労アセスメント=就労移行支援」というイメージが強いですが、実は就労継続支援B型でも用いるケースが少なくありません。
そこで今回は就労継続支援B型と就労アセスメントについて、その必要性や実施時の流れのほか、実施のメリットや課題を紹介します。
就労継続支援B型でも就労アセスメントが必要!
就労継続支援B型で就労アセスメントが必要なのは、主に次のような方です。
- 特別支援学校を卒業後、すぐに就労継続支援B型の利用を検討している方
- 就労継続支援B型から就労継続支援A型への移行を検討している方
- 就労継続支援B型から一般就労への移行を検討している方
- 3.で実際に移行したものの、体調の変化などにより再び就労継続支援B型への移行を検討している方
つまり、就労継続支援B型の利用を考えている、あるいは利用中で、かつ働く場所が変わる方に対して就労アセスメントは行われます。
就労アセスメントの内容
就労面の評価内容としては、健康管理や対人技能、職業適性などが挙げられます。また、基本情報や日常生活における課題・ニーズなど、生活全般にかかわる評価も。さらに詳しく評価内容を知りたい方は、こちらを参考にしてみてください。
就労継続支援B型における就労アセスメントの流れ
就労継続支援B型で就労アセスメントを行うのは、相談支援事業所へ利用相談されたときです。就労アセスメントは、就労移行支援や障がい者就業・生活支援センターなどで行われます。
その後はアセスメント結果を踏まえ、サービス等利用計画書を作成。支給決定後は、実際の支援に反映されることになります。
就労継続支援B型で就労アセスメントを行うメリット
就労継続支援B型で就労アセスメントを行うメリットは、次のとおりです。
- 利用者が自分の障がいに対する理解を深められる
- 利用者が就労継続支援B型の支援内容をよく知ることができる
- 利用者が就労継続支援B型を利用する理由が明確になる
- 事業者側のアセスメントスキル向上に繋がる など
このように、就労アセスメントの実施は利用者・運営者双方にメリットがあるため、積極的に活用していきたいところです。
まとめ
就労アセスメントは、就労継続支援B型でも活用する場面が増えてきています。利用者・運営者双方が互いの理解を深める上でも、就労アセスメントは有用な評価ツールです。開業や運営についてお悩みの方は、就労継続支援B型に強い「障がい福祉専門の税理士事務所」へ早めに相談しましょう。
参考文献