障がい者グループホームの運営で欠かせないのが、支援内容や請求内容などの記録。一昔前までは、すべて手書きでしたが、今では便利な算定ソフトを活用できます。しかし、種類がある上、予算との兼ね合いもあり、「どのソフトを使ったらいいんだろう」と悩む開業者・運営者も多いでしょう。
そこで今回は、障がい者グループホーム対応のソフトについて、選び方やソフトごとの機能と費用を紹介します。
障がい者グループホーム対応ソフトを選び方
障がい者グループホーム対応のソフトは、次の3つをチェックしながら選んでみてください。
機能性で選ぶ
障がい福祉サービス対応のソフトはさまざまありますが、その中でも障がい者グループホームに対応するソフトは意外と限られています。せっかく導入しても「うちでは使えなかった!」とならないよう、障がい者グループホームのサービス内容や請求内容に対応するか、しっかり確認しましょう。
また、入力・閲覧のしやすさも重要。業務の効率化を図るために導入しても、使いにくいソフトでは、逆に時間や手間がかかることになりかねません。可能であれば、体験版を利用して、実際に使用する職員たちのフィードバックを元に選ぶのが理想的です。
導入後のサポート体制で選ぶ
ソフトに入力するのは、障がい者グループホームの運営にとって大切な情報ばかり。不具合などが生じたときには、何らかの対応をすぐにしてくれるソフト会社の方が安心です。
また、障がい者グループホームをはじめとした障がい福祉サービスでは、定期的な報酬改定があります。その都度、スムーズにアップデートしてくれる会社であれば、滞りなく業務を進められるでしょう。
費用で選ぶ
障がい者グループホームの収益は、主に介護報酬から得られます。しかし、この報酬は2か月遅れで入金されるため、特に開業直後の資金繰りは非常に大変です。
このような状況を踏まえると、資金力に自信がない場合は、なるべく費用が安いソフトを選ぶのが無難。経営が安定してきてから、別のソフトに切り替えるのも1つの方法です。
障がい者グループホーム対応のソフト一覧
障がい者グループホーム対応のソフト例としては、次のとおりです。
・NDソフトウェア株式会社「ほのぼのシリーズ」
・株式会社キュワンシステム「しょーあっぷ」
・福祉ソフト株式会社「かんたん請求ソフト」 など
費用としては、月額4,500円〜25,000円とするソフトが多い印象。ただし、利用者の人数や付随する機能の数などにもよって、費用は変動します。詳しくは、各ソフト会社へ問い合わせてみてください。
まとめ
障がい者グループホーム対応のソフトは、勤務するすべての職員の業務を効率化させるメリットがあります。ソフトの導入や経理についてお悩みの方は、障がい者グループホームに強い「障がい福祉専門の税理士事務所」へ早めに相談しましょう。
参考文献