居宅介護は、身体介護や通院等介助などさまざまなサービスを提供する障がい福祉サービスです。令和6年度の報酬改定では、基本報酬が1単位〜5単位程度の微増・微減がありました。
そこで今回は居宅介護の基本報酬について、サービス内容別の単価一覧表や報酬額の計算シミュレーションを紹介します。
居宅介護の基本報酬
令和6年度で報酬改定された居宅介護の基本報酬は、以下のとおりです。
サービス内容別の単価一覧表
まずは単価一覧表について、時間区分が同じサービス内容ごとに見ていきましょう。
【身体介護・通院等介助】
居宅での身体介護 | 通院等介助
(身体介護あり) |
通院等介助
(身体介護なし) |
|
30分未満 | 256単位 | 106単位 | |
30分以上
1時間未満 |
404単位 | 197単位 | |
1時間以上
1時間30分未満 |
587単位 | 275単位 | |
1時間30分以上
2時間未満 |
669単位 | 345単位※2 | |
2時間以上
2時間30分未満 |
754単位 | — | |
2時間30分以上
3時間未満 |
837単位 | — | |
3時間以上 | 921単位※1 | — |
※1 以降30分増すごとに+83単位
※2 以降30分増すごとに+69単位
【家事援助】
家事援助 | |
30分未満 | 106単位 |
30分以上45分未満 | 153単位 |
45分以上1時間半未満 | 197単位 |
1時間以上1時間15分未満 | 239単位 |
1時間15分以上1時間30分未満 | 275単位 |
1時間30分以上 | 311単位※3 |
※3 以降15分増すごとに+35単位
【通院等乗降介助】
通院等乗降介助 | 102単位※4 |
※片道を1回として算定/同報酬を算定する場合、院内介助をしても通院等介助の併給は不可
報酬額の計算シミュレーション
次に、以下の利用者における報酬額が、ひと月あたりいくらになるかを計算してみましょう。
- 居宅での身体介護:1時間30分以上2時間未満、3回/週(12回/月)
- 通院等乗降介助:2回/月(1回/月の通院で往復分を算定)
【居宅での身体介護】
報酬単価×回数×地域区分(10円)
=669単位×12回×10円
=80.280円
【通院等乗降介助】
報酬単価×回数×地域区分(10円)
=102単位×2回×10円
=2,040円
つまり、この条件では報酬額の合計は82,320円となります。
まとめ
居宅介護の基本報酬は、令和6年度の報酬改定で大きな変化はありませんでした。ただし、加算や減算のなかには要件や算定率が大きく変わっているものもあるため、全体を把握することが大切です。
報酬算定や経営でお悩みの方は、居宅介護に強い「障がい福祉専門の税理士事務所」へお早めに相談することをオススメします。
参考文献