放課後等デイサービス(放デイ)は利用者や家族が安心して通い続けられるよう、サービスの質を向上させるための努力が必要になります。その際、積極的に導入したいのが社内研修や社外研修です。
そこで今回は放デイの研修について、社内・社外での研修内容や計画の立て方などを紹介します。
放課後等デイサービスの社内研修
放デイで社内研修は、研修計画を立てた上で実施していきます。
研修計画の立て方や進め方
まずは管理者や研修担当者、委員会などを中心に年間の研修計画を立てます。研修計画に記載する内容は、おもに次の5つです。
- 実施月
- 研修内容
- 研修の目的
- 講師
- 参加者(職員全員、○○部署) など
また、各研修の詳細な計画書も作成し、実施に向けた準備を進めます。社内研修の実施日になるべく多くの職員が参加できるよう、必要に応じて勤務調整もしましょう。
研修の実施後は、研修内容や現場で実践する内容を記録に残します。1か月後などに実践できているか評価し、「研修のやりっぱなし(=開催して終わり)」とならないようにしていきましょう。
具体的な研修内容の例
社内研修の例は、次のとおりです。
- 各種障がいの特性や支援スキルを学ぶ研修
- 職業人として身につけるべき接遇マナーを学ぶ研修
- 虐待防止や身体拘束など事業所が必ず行う必要がある研修 など
とくに、放デイは福祉専門職が少なくなりやすいため、障がいの基礎知識を学ぶ機会を設けることは非常に重要です。利用者や家族に満足していただけるよう、社内研修には力を入れていきましょう。
放課後等デイサービスの社外研修
放デイの社外研修も社内研修同様、あらかじめ予定がわかっている研修については年間計画を立てます。社外研修の例は、次のとおりです。
- 資格取得や更新のための研修(児発管、特定行為業務従事者など)
- 各種障がいの特性や支援スキルを学ぶ研修
- 管理者向けの事業運営に関する研修 など
とくに、資格取得は算定できる加算の幅が広がり、事業所の収益にもつながります。そのため、職員から希望があれば、資格取得に向けて積極的に支援していきましょう。
まとめ
放デイの社内・社外研修は、サービスの質を向上させる上で必須です。研修を実施する際にはあらかじめ計画を立てること、そして実施後も研修内容の実践状況を確認・評価することが大切になります。
開業や運営でお悩みの方は、放課後等デイサービスに強い「障がい福祉専門の税理士事務所」へ早めに相談しましょう。
参考文献