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放課後等デイサービス(放デイ)でも職員間だけでなく、利用者やその家族からハラスメントを受けるケースが少なくありません。事業者は職員が安心して働き続けられるように、パワハラなどのハラスメントに対する対策を講じる必要があります。

そこで今回は放デイで起こりうるハラスメントや発生状況を踏まえながら、事業者が講じるべき対策について紹介します。

放課後等デイサービスで起こりうる3つのハラスメント

放デイで起こりうるハラスメントは、次の3つです。

身体的暴力

身体的暴力は手や足など体を使って相手に危害を加える行為であり、パワハラのひとつに数えられます。具体的な行為の例は、次のとおりです。

 

  • 叩く
  • 蹴る
  • つねる
  • ひっかく
  • 物を投げつけられる など

精神的暴力

精神的暴力は言葉や態度で相手の人格を否定したり、尊厳を傷つけたりする行為です。身体的暴力と同様に、パワハラのひとつとして知られています。具体的な行為の例は、次のとおりです。

 

  • 大声で罵倒される
  • 脅迫される
  • 不当な要求を繰り返し突きつけられる など

セクシャルハラスメント

セクシャルハラスメント(セクハラ)は、次のような性的な嫌がらせを指します。

 

  • 不必要に触られる(抱きしめられるなど)
  • 性的な発言をされる
  • 性的な画像や動画を見せられる など

放課後等デイサービスでのハラスメント発生状況

厚生労働省の調査によると、児童通所系の事業者アンケートでハラスメントの発生を把握しているのは、全体の18.6%でした。ハラスメントが発生していないとする事業者は77.1%、発生の有無を把握できていない事業者は4.3%です。

一方、職員アンケートでは、次のような結果が出ています。

 

  ハラスメントの経験
ある ない
利用者から 14.9%(1位:身体的暴力) 85.1%
利用者の家族から 5.9%(1位:精神的暴力) 91.4%

 

サービス提供時間が短い傾向にあるためか、ハラスメントを経験した職員は他の障がい福祉サービスよりも少ない結果です。しかし、ゼロではない以上、事業者は防止と発生時の迅速な対応のためにハラスメント対策を講じる必要があります。

放課後等デイサービスのハラスメント対策

最後に、放デイのハラスメント対策について解説します。

職員の対応

ハラスメントを受けた職員は、その場で嫌な思いをしていることをはっきりと伝えましょう。その上で他の職員へ対応を代わってもらい、その場を離れます。再発を防ぐためにも1人で抱え込まず、上司などへ報告し情報を共有してください。

事業者の対応

事業者の対応として挙げられるのは、おもに次の5つです。

 

  • ハラスメント対策について就業規則などに明記する
  • 相談窓口など必要な体制を整える
  • ハラスメント対策に関する説明会や研修会を開き、職員へ対策などを周知する
  • ハラスメントの報告を受けたら、迅速に対応し、再発防止策を徹底する
  • 相談しやすい職場環境作りを心がける など

 

ただし、ハラスメントの内容によっては、対面では相談しにくいと感じる場合もあります。職員が1人で抱え込まないように、メールなど他の方法でも相談できるようにするとよいでしょう。

まとめ

放デイでは、パワハラやセクハラなどのハラスメントが発生する可能性があります。事業者は利用者・職員ともに安心して事業所内で過ごせるよう、対策を講じることが必要です。開業や運営でお悩みの方は、放課後等デイサービスに強い「障がい福祉専門の税理士事務所」へお早めに相談することをオススメします。

 

参考文献

障がい福祉の現場におけるハラスメント対策|厚生労働省

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