就労支援継続B型の作業内容には、「生産活動」と「施設外就労」の2種類があります。事業所によって取り扱っている作業内容はさまざまあり、開業者は「具体的にはどんな作業内容があるのか」と気になる方も多いでしょう。
そこで今回は就労継続支援B型の作業内容について、具体的な例を挙げながら紹介します。
就労継続支援B型の主な生産活動例
就労継続支援B型で行われる生産活動の例は、次のとおりです。最も多いのが食品関連の作業内容であり、次いで清掃関連や衣類・小物関連が多い傾向にあります。
【食品関連】
- お菓子(クッキー、ケーキなど)の製造、販売
- パンやジャムの製造、販売
- お弁当の盛り付けや配達、販売
- コーヒー豆の分別や配達、販売
- 食品の移動販売
- 食品加工
- カフェ
- 食品の袋詰め など
【清掃関連】
- 宿泊施設や高齢者施設などの清掃
- ゴミ回収
- コンテナ洗浄
- 配送トラック洗浄 など
【衣類・小物関連】
- 縫製作業
- 手芸品の制作、販売
- オリジナルTシャツなどのプリント
- クリーニング など
【農業関連】
- 野菜栽培
- 水耕栽培 など
【工場関連】
- 部品の分別
- レーザー加工
- UV印刷 など
【その他】
- DM封入
- 印刷
- デザイン
- HP制作
- 歯ブラシの製造、販売 など
就労継続支援B型の主な施設外就労例
就労継続支援B型で行われる施設外就労の例は、次のとおりです。
- 施設外実習
- 一般企業
- 委託訓練先
- 就労継続支援A型
- 在宅就労 など
一般企業などでの施設外就労は、施設内での生産活動にくらべると高工賃な傾向にあります。そのため、事業所の売上を上げたい場合は、積極的に施設外就労を取り入れるのが理想的。
しかし、施設外就労を行うためには、利用者の人数や契約などについて一定の条件を満たす必要があります。
なお、「施設外就労加算」は令和3年度の報酬改定で廃止されているため、注意が必要です。
また、在宅就労も一定の条件を満たし、市町村への申請手続きが必要。施設外就労や在宅就労の条件などについては、管轄の行政庁へ事前に確認しておきましょう。
まとめ
就労継続支援B型の作業内容は、利用者の障がい特性や人数、稼働時間などを踏まえて選ぶことが大切です。事業所の売上を上げたい場合は、施設外就労の導入も積極的に進めたいところ。作業内容や事業収益についてお悩みの方は、就労継続支援B型に強い「障がい福祉専門の税理士事務所」へお早めに相談することをオススメします。
参考文献