鳥取県の就労継続支援B型は、令和2年度末時点で「140か所」。開業を準備中の方はどこで開業すべきか、エリア調査を進めているところなのではないでしょうか。
そこで今回は鳥取県の就労継続支援B型について、地域別の事業所数やおもに行われている生産活動などを紹介します。
鳥取県の障がい者数
令和3年年度時点における鳥取県の障がい者数は、次のとおりです。それぞれ、身体障がい者手帳・療育手帳、精神保健福祉手帳の保有者数から算出されています。
平成30年度 | 令和元年度 | 令和2年度 | |
身体障がい者 | 27,791人 | 26,160人 | 25,999人 |
知的障がい者 | 5,590人 | 5,664人 | 5,733人 |
精神障がい者 | 7,482人 | 7,772人 | 6,559人 |
合計 | 40,863人 | 39,596人 | 38,291人 |
この表からは、一見すると全体的に障がい者数が減っているように見えます。しかし、全国的には知的・精神障がい者が増加傾向。実際、鳥取県でも自立支援医療を受給している方が増えています。
このことから、鳥取県でも今後、精神疾患を抱えた方による就労継続支援B型の利用が増えていくと推測されるでしょう。
鳥取県の「就労継続支援B型」各種データ一覧
地域別の事業所数・利用定員数
鳥取県における地域別の事業所数や利用定員数は、次のとおりです。事業所は、東部・西部を中心に多くなっています。また、全国の傾向と比較すると、いずれの地域も平均定員数が多い点が特徴的です。
事業所数 | 利用定員数 | 平均利用定員数 | |
東部 | 65か所 | 1,565人 | 24.0人 |
中部 | 18か所 | 430人 | 23.9人 |
西部 | 57か所 | 1,224人 | 21.5人 |
合計 | 140か所 | 3,219人 | 23.0人 |
※東部:鳥取市、岩美町、若桜町、智頭町、八頭町
中部:倉吉市、三朝町、湯梨浜町、琴浦町、北栄町
西部:米子市、境港市、日吉津村、大山町、南部町、伯耆町、日南町、日野町、江府町
主な作業内容
鳥取県の就労継続支援B型では内職や清掃などの一般的な作業内容のほか、次のような作業も行われています。
- IT業務(データ入力や文字起こしなど)
- SNSメンテナンス
- イベント店頭販売
- 廃油石けん作り
- 菌床しいたけ栽培
- マッサージ など
平均工賃月額
鳥取県の平均工賃月額は、令和2年度の時点で「19,203円」。令和元年度が「19,481円」であったため、1年間で「278円」ダウンしています。しかし、平均工賃月額の全国平均が令和2年度で「15,776円」であるため、鳥取県の額は下がってもなお非常に優良であるといえるでしょう。
まとめ
鳥取県における就労継続支援B型は、1事業所あたりの利用定員数が多い傾向にあります。競合に負けない集客や経営についてお悩みの方は、就労継続支援B型に強い「障がい福祉専門の税理士事務所」へ早めに相談しましょう。
参考文献