宮城県仙台市には令和2年度時点で、「118か所」の就労継続支援B型があります。中には、開業後からわずかしか経っていないにもかかわらず、平均工賃月額が全国平均を上回る事業所も。
そこで今回は宮城県仙台市の就労継続支援B型について、区別の事業所数や平均工賃月額などを紹介します。
宮城県仙台市の障がい者数
平成29年度から令和元年度における障がい者数の推移は、次のとおりです。それぞれ、身体障がい者手帳・療育手帳、精神保健福祉手帳の保有者数から算出されています。
平成29年度 | 平成30年度 | 令和元年度 | |
身体障がい者 | 32,259人 | 32,374人 | 32,718人 |
知的障がい者 | 8,482人 | 8,809人 | 9,105人 |
精神障がい者 | 8,892人 | 9,512人 | 10,355人 |
この表を見ると、特に精神障がい者数の増加が目立ちます。全国的に見ても、就労継続支援B型を利用する精神障がい者は急増中です。仙台市においても、就労継続支援B型に対する精神障がい者からの需要は、今後ますます高まっていくでしょう。
宮城県仙台市の「就労継続支援B型」各種データ一覧
区別の事業所数・利用定員数
区別の事業所数や利用定員数は、次のとおりです。
事業所数 | 利用定員数 | 平均利用定員数 | |
青葉区 | 40か所 | 837人 | 20.9人 |
宮城野区 | 18か所 | 385人 | 21.4人 |
若林区 | 18か所 | 405人 | 22.5人 |
太白区 | 22か所 | 502人 | 22.8人 |
泉区 | 20か所 | 465人 | 23.3人 |
平均利用定員数は、青葉区で最も低く、泉区で最も高くなっています。仙台市全体の利用定員数は「2,594人」であり、障がい者の約5%が就労継続支援B型を利用している計算です。
平均工賃月額
仙台市にある就労継続支援B型の平均工賃月額は、令和2年度時点で「2,257円〜41,946円」となっています。このうち、令和2年度に新設された事業所の平均工賃月額は「6,955円〜32,755円」です。
なお、宮城県全体の平均工賃月額は、令和2年度時点で「17,247円」。全国平均が「15,776円」であることを考えると、仙台市や宮城県全体の工賃は比較的優良であるといえるでしょう。
まとめ
宮城県仙台市の就労継続支援B型は高工賃な事業所も多く、利用者確保のためにも工賃アップ対策が大切になってきます。開業や経営でお悩みの方は、就労継続支援B型に強い「障がい福祉専門の税理士事務所」へ早めに相談しましょう。
参考文献