障がい者グループホームの需要はまだまだある
障がい者グループホーム(共同生活援助)の開業が急増…という話を聞くと、「まだ需要はあるのかな」「これから開業準備しても、遅すぎるのでは?」と不安になるかもしれません。しかし、障がい者グループホームを必要とする障がい者の方はまだまだ多く、需要はたくさんあります。開業時には立地などの包括的なエリア調査を行いますが、全体的な需要を知ることも大切です。
そこで今回は、障がい者グループホームの需要について、障がい者数や障がい者グループホーム数の推移を踏まえて紹介します。
障がい者グループホームの需要と供給
障がい者グループホームの数は、支援を必要とする障がい者の人数に対して絶対的に足りていません。詳しい数字は、次のとおりです。
障がい者数の推移
障がい者全体の人数は、2018年で約937万人。2010年で約744万人であることから、年々増えてきていることが分かります。
このうち、障がい者グループホームの主な対象者である、18歳~64歳の在宅障がい者の概算は次のとおりです。
・2011年 314万人(身体障がい者111万人/知的障がい者41万人/精神障がい者162万人)
・2016年 365万人(身体障がい者101万人/知的障がい者58万人/精神障がい者206万人)
このことから、在宅障がい者も増えており、特に知的・精神障がい者のニーズがさらに高まっていくことが考えられます。障がい者グループホームには、長期的なニーズが見込めるということです。
障がい者グループホーム数の推移
障がい者グループホーム数も、年々増えてきてはいます。
・2016年 5,858事業所 利用者数87,413人
・2019年 8,643事業所 利用者数123,118人
しかし、「障がい者グループホームに入りたくても、どこも満室で入れない」という声は多く、まだまだ需要に対して供給が間に合っていない状況です。
まとめ
障がい福祉サービスの中でも、障がい者グループホームは開業しやすいことから、参入する企業や個人事業者が非常に多くなってきています。しかし、まだまだ供給が間に合わず、今から開業しても遅くはありません。開業にお悩みの方は、障がい者グループホームに強い「障がい福祉専門の税理士事務所」へお早めに相談することをオススメします。
参考文献