インボイス制度は令和5年10月1日から始まったものの、世情を見てから登録を考えたいという方も多いでしょう。いずれにしても登録するとなった場合に備え、申請方法を把握しておくことが大切です。
そこで今回は、インボイス制度の登録方法や準備するものについて紹介します。登録番号の発行にかかる期間の目安もあわせて解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
インボイス制度の登録に必要なもの
まずはインボイス制度の登録に必要なものについて、申請方法ごとに見ていきましょう。
パソコンまたはスマートフォンで申請する場合
パソコンやスマートフォンで申請する場合、共通して必要なのは16桁の利用者識別番号です。ただし、スマホ申請では、マイナンバーカードに番号が登録されている場合に限り不要となります。
また、マイナンバーカードなどの電子証明書も必要です。申請プラットフォームとなるe-Taxで利用できる電子証明書をあらかじめ確認しましょう。
書面で申請する場合
書面で申請する場合に必要なものは、以下の2つです。
- 適格請求書発行事業者の登録申請書
- マイナンバーカードなどの本人確認書類(個人事業主の場合)
登録申請書は、国税庁のサイトからダウンロードできます。記載例も掲載されているため、あわせてダウンロードしておくとスムーズに書き進められるでしょう。
【デバイス別】インボイス制度の登録方法
ここでは、インボイス制度における登録の流れについて、申請方法別に見ていきましょう。
パソコンでの登録方法
パソコンでの登録方法は、以下のとおりです。
- e-Taxのソフトをダウンロード、またはWeb版へアクセスする
- 登録データを作成・送信する
- 登録通知データを確認する
なお、登録データの作成はWeb版の場合は質疑応答形式、ソフト版の場合は帳票形式です。より簡単に登録を済ませたい場合は、Web版を利用するとよいでしょう。
スマートフォンでの登録方法
スマホでの登録方法は、以下のとおりです。
- 国税庁の特設サイトからe-Taxソフト(スマホ版)を開くの
- スマホでマイナンバーカードを読み取る※
- 利用者識別番号を取得・登録する
- 登録データを作成する
- 電子署名を行い、データを送信する
※マイナポータルアプリのダウンロードが必要
スマホでの申請では、2.の操作によって自動的に電子証明書が読み取られ、電子署名したことになります。マイナンバーカードが手元にある場合は、パソコンよりも簡単に手続きできるといえるでしょう。
書面での登録方法
書面での登録は申請書に必要事項を記載し、インボイス登録センターへ郵送することで可能です。管轄のインボイス登録センターを知りたい方は国税庁の案内ページをご確認ください。
登録番号の発行までにかかる期間
登録番号の発行までにかかる期間は、申請方法によって若干の差があります。国税庁によると期間の目安は、パソコンやスマートフォンを使ったe-Tax では約1か月、書面申請では約1か月半です。
なお、令和5年9月末時点では約425万件の申請件数に対し、申請処理が完了しているのは約378万件となっています。
まとめ
インボイス制度の登録はいつでもできますが、登録番号が届くまでには時間がかかるケースが少なくありません。登録の是非や方法についてお悩みの方は、インボイス制度にも強い「障がい福祉専門の税理士事務所」へお早めに相談することをオススメします。
参考文献