児童発達支援で安定的な収益を得るためには、利用者の確保が不可欠です。見学の受け入れは集客施策の1つであり、利用を希望する保護者が安心して子どもを通所させられるよう配慮する必要があります。
そこで今回は児童発達支援における見学受け入れの流れと、事業者として配慮しておきたいポイントを紹介します。
児童発達支援の見学①受け入れの流れ
児童発達支援における見学の流れについて、見学前と当日に分けて見ていきましょう。
見学前の流れ
見学前の流れは、次のとおりです。
- 希望者が見学申し込み
- 見学準備(資料の整備、職員のシフト調整など)
- (必要に応じて)既存の利用者・保護者へ説明
電話やメールなどで見学希望の問い合わせがあったときは、児童の状況や課題などを簡単にヒヤリングしておくと当日の説明内容をまとめやすくなります。
既存利用者の状態によっては、見学による環境の変化が少しあることを事前に保護者へ伝え理解を得ておくことも大切です。
見学当日の流れ
見学当日の流れは、次のとおりです。
- 施設内の各部屋や設備の説明
- 児童の発達状況に合わせ活動体験
- 児童発達支援の説明などを交えた面談
見学の時間はおおむね60〜90分ほどですが、児童の体調に合わせて臨機応変に対応します。見学後は保護者からの問い合わせなど、アフターフォローも丁寧に対応し通所へとつなげましょう。
児童発達支援の見学②事業者が配慮したいこと
ここでは児童発達支援の見学を受け入れる際に、事業者側が配慮しておきたいポイントを3つ紹介します。
面談用パンフレット・資料の準備
見学者との面談で使用するパンフレットには、以下の項目を簡潔にまとめておきましょう。
- 事業者の理念、運営方針
- 施設内の見取り図(写真があればなお良い)
- 通所までの流れの詳細
- 事業所の利用金額
- 施設利用の決まり事など
- 事業者情報(住所や電話番号など)
パンフレットを読むだけで、見学に訪れた保護者が疑問や不安に思う部分をある程度払拭できるような構成を心がけてみてください。
職員の意識教育
習慣になっている職員の言動や行動は、見学時にも随所に現れます。保護者から信頼され満足してもらえるような児童発達支援を運営するためには、見学前だけでなく日頃からの意識教育が大切です。
とくに次の3点については、管理者や児発管が率先して改善を目指したいところです。
- 児童に対して臨機応変に接することができているか
- 児童や施設内の衛生面に気を配れているか
- 施設利用者全体の雰囲気作りはよいか
児童に対して丁寧に、愛情をもって支援している姿を見せられれば、保護者に安心感を与え利用について前向きに検討してくれるでしょう。
施設内の整理整頓
施設内が雑然としていると、「子どもへの対応も雑なのでは?」と保護者に疑念を抱かせかねません。職員の意識教育と同様に、施設内の整理整頓も日頃から意識したいところです。とくに次の3点は、要注意ポイントになります。
- 活動する部屋や廊下のすみに溜まったほこり
- 洗面所やトイレといった水回り
- 支援で使用する道具や設備
感染予防や事故防止の観点からも、施設内はいつでも綺麗で安全な状態を保つよう心がけてみてください。
まとめ
児童発達支援で見学を受け入れる際は書類などの準備はもちろん、日頃からの職員教育や施設内の整理整頓などが大切です。集客や運営でお悩みの方は、児童発達支援に強い「日本で唯一の障がい福祉専門の税理士事務所」へお早めに相談することをオススメします。
参考文献