看護師と聞くと、病院で働いているイメージを持つ方が多いでしょう。しかし、実は児童発達支援のような障がい児通所サービスでも、看護師が働いているケースがあります。看護師の配置はサービスの専門性が上がるため、事業所としても積極的に検討したいところ。
そこで今回は児童発達支援の看護師について、役割や仕事内容をはじめ、人員配置や平均年収も解説します。
児童発達支援の看護師①役割や仕事内容
児童発達支援における看護師の主な役割は、次の3つです。
- 健康面・安全面を考慮した保育支援
- 保護者の思いを傾聴し、専門知識を踏まえた家族支援
- 医療面の専門性を活かした関係機関との連携 など
具体的な仕事内容は、次のようなものが挙げられます。
- 利用者の健康管理
- 保護者の相談支援
- 関係機関との連絡調整 など
どちらかというと病院よりは医療行為が少なく、生活支援がメインになると覚えておくとよいでしょう。
児童発達支援の看護師②人員配置
重症心身障がい児以外の障がい児が通う場合、看護師は医療ケアを行う時間帯のみの配置が可能です。重症心身障がい児が通う場合は、営業時間を通じて1人以上の看護師が必要になります。
いずれも、医療ケアを行う時間以外は児童指導員や保育士の人員配置にカウントできます。ただし、合計人数の半数以上が児童指導員や保育士の必要がある点には注意しましょう。
児童発達支援の看護師③平均年収
児童発達支援に勤務する看護師の平均年収は、常勤が約483万円、非常勤が約232万円です。なお、他の障がい児通所サービスに勤務する常勤看護師の平均年収は、医療型児童発達支援が約590万円、放課後等デイサービス(放デイ)が約358万円となっています。
ここで考えたいのが、年収の高さは人件費の多さと同義という点。サービスの質を確保しつつ人件費を抑えたい場合は、次のような工夫を積極的に実施していきましょう。
- 常勤と非常勤を上手に組み合わせる
- 放デイを併設している場合は、兼務をお願いする(重心型以外)
- 医療ケアを行う時間帯以外は児童指導員や保育士の人員配置に含める など
まとめ
児童発達支援に看護師を配置すると、専門知識を活かした支援や助言を受けられるため、保護者からの利用満足度も高まりやすい傾向にあります。人員配置や運営でお悩みの方は、児童発達支援に強い「障がい福祉専門の税理士事務所」へ早めに相談しましょう。
参考文献