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放課後等デイサービス(放デイ)の開業や運営では、さまざまな職種の人員が必要です。看護師も、そのひとつ。とくに、医療的ケアを必要とする児童が利用する場合、看護職員は必須となります。

そこで今回は、放デイにおける看護師の仕事内容をはじめ、人員配置基準や平均年収などを紹介します。

 

放課後等デイサービスの看護師①役割や仕事内容

放デイの看護師が担う役割や仕事内容は、それぞれ次のとおりです。

役割

看護師の役割は、利用児童の健康を維持するために医療的ケアを行うことです。令和3年度の報酬改定では、医療的ケアの必要度によって基本報酬の単位が変わり、看護職員の役割が以前にも増して大きくなっています。たとえば、サービス提供時間が3時間以上では、次のような区分で報酬単価が決められています。

 

医療的ケア児 医療的ケア児以外
32点以上 16点以上 3点以上
定員10人以下 2,604単位 1,604単位 1,271単位 604単位
定員11~20人 2,402単位 1,402単位 1,069単位 402単位
定員21人以上 2,302単位 1,302単位 969単位 302単位

仕事内容

放デイにおける看護師の仕事内容は医療行為のほか、次のように多岐に渡ります。

 

  • 個別支援計画に基づいた支援
  • レクリエーションの企画や見守り
  • 支援記録
  • 送迎 など

 

業務範囲が広い分、病院とはまた違った経験を多く積める環境になっているのです。

 

放課後等デイサービスの看護師②人員配置

放デイにおける看護師の人員配置基準は、次のとおりです。

 

重度心身障がい児以外を通わせる場合 重度心身障がい児を通わせる場合
人数 医療ケアを行う場合のみ配置 1人以上
常勤要件 要件なし
配置時間 医療ケアを行う時間帯のみ配置 営業時間を通じて配置

 

医療ケアを行う時間帯以外、専ら放デイの提供に携わる場合は、児童指導員や保育士の人員配置基準に含められます。ただし、看護師との合計人数のうち、半数以上は児童指導員や保育士であることが必要です。

 

放課後等デイサービスの看護師③平均年収

放デイに勤務する看護師の平均年収は常勤が約358万円、非常勤が約194万円です。つまり、常勤の平均年収は非常勤の約1.8倍になっています。人件費を考えると、児童指導員や保育士の人員配置基準との兼ね合いを見ながら、場合によっては非常勤の職員を組み合わせることも選択肢に入れるとよいでしょう。

 

まとめ

放デイが医療的ケアを行う場合、看護職員の配置が必要になってきます。配置する際には、人員配置基準をよく確認し、常勤・非常勤を上手に組み合わせることが大切です。開業や運営でお悩みの方は、放課後等デイサービスに強い「障がい福祉専門の税理士事務所」へ早めに相談しましょう。

 

参考文献

放課後等デイサービスに係る報酬・基準について≪論点等≫|厚生労働省

医療的ケアを必要とする障がい児への支援に係る報酬の取扱いについて|厚生労働省

平成 29 年障害福祉サービス等経営実態調査結果|厚生労働省

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