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児童発達支援管理責任者(児発管)は、放デイの運営に必須な人員のひとつです。しかし、他の職種よりも資格要件が細かく定められているため、人員を確保しにくい職種ともいえます。開業者は児発管の業務内容をしっかり把握した上で、採用活動を進めることが大切です。

そこで今回は放デイの児発菅について、仕事内容や資格要件、平均年収などを紹介します。

 

放課後等デイサービスの児童発達支援管理責任者①役割や仕事内容

放デイにおける児発管のおもな仕事は、次の3つです。

 

  • 相談業務
  • 個別支援計画の作成
  • スタッフへの指導 など

 

管理者と兼務する場合は、管理者業務も担います。ただし、利用者が多くなると個別支援計画の作成などの業務負担が多くなるでしょう。児発管の業務がおろそかになると、計画の未作成減算などに該当する可能性が高まります。そのため、利用者が増えたら管理者または児発菅の業務を別のスタッフへ引き継ぐことがおすすめです。

また、似ている職種にサービス管理責任者(サビ管)があります。児発管は18歳未満の障がい児、サビ管は18歳以上の障がい者が対象です。児発管とサビ管の2つを混同しないように注意しましょう。

 

放課後等デイサービスの児童発達支援管理責任者②資格要件

児発管は次のいずれかを満たす方が、基礎研修やOJT、実践研修を経て着任できます。

 

  • 相談支援業務5年以上
  • 直接支援業務5年(または8年)以上
  • 国家資格などが必要な業務5年以上+相談支援または直接支援業務3年以上

 

直接支援業務は次に挙げる資格を保有していない場合、8年以上の実務経験が必要です。

 

  • 保育士
  • 児童指導員任用資格
  • 社会福祉主事任用資格
  • 介護職員初任者研修以上
  • 精神障がい者社会復帰施設指導員任用資格

 

なお、児発管は5年ごとの更新研修が必要なため、忘れずに受講しましょう。

 

放課後等デイサービスの児童発達支援管理責任者③平均年収

厚生労働省によると、児発菅の平均年収は常勤が約330万円(非常勤はデータなし)です。ちなみに、他職種の常勤年収は児童指導員が約259万円、保育士が約272万円となっています。児発管は業務が幅広く、負担が大きい分、年収も高くなっているといえるでしょう。

まとめ

児発管を配置するためには、資格要件を満たした人員を採用することが必要です。児発管が不在になると欠如減算が適用され、経営にも大きな悪影響を与えかねません。人員配置や経営でお悩みの方は、放課後等デイサービスに強い「障がい福祉専門の税理士事務所」へ早めに相談しましょう。

 

参考文献

放課後等デイサービスガイドライン|厚生労働省

放課後等デイサービスに係る報酬・基準について≪論点等≫|厚生労働省

平成 29 年障害福祉サービス等経営実態調査結果|厚生労働省

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