就労継続支援B型は、他の就労系サービスよりも開業しやすいといわれています。しかし、開業しても利用者を確保できなければ収益を得ることはできません。
そこで、今回は就労継続支援B型で利用者を確保する方法や、募集時の注意点を紹介します。
就労継続支援B型で利用者を確保する方法
就労継続支援B型で利用者を確保する方法としては、主に次の3つがあります。
事業所を知ってもらう
就労継続支援B型を利用してもらうには、まず利用者に事業所を知ってもらうことが必要です。最近では、インターネットで事業所の情報を調べる利用者も多くなっています。そのため、就労継続支援B型の情報を検索することができるサイトへ登録したり、事業所のホームページを作成したりしましょう。
なお、ホームページには次のような項目を掲載すると事業所のイメージがつきやすく、利用者確保に効果的です。
- 事業所の理念
- 利用者の1日の流れ
- 利用者が行う作業内容
- 工賃について
- スタッフ紹介
関連施設との関係づくり
就労継続支援B型の利用者には、特別支援学校からの卒業生や相談支援センター・病院などから紹介される方もいます。そのため、関連施設へ訪問し関係性づくりに努めましょう。
ただし、良好な関係性は一朝一夕ででき上がるものではありません。折を見て定期的に訪問し、互いに情報交換しやすい関係性を作っていきましょう。
事業所の環境を整える
利用者や支援者が就労継続支援B型へ見学に来たとき、物が散らかっていたり掃除が行き届いていなかったりすると、印象が悪くなってしまいます。そうなると、事業所への信頼感が薄れ、利用者確保になかなかつながりません。
そのため、利用者や支援者に安心してもらえるよう、環境を整えて清潔を保てるようにしましょう。また、来客があったときにはスタッフだけでなく、利用者も挨拶をするようルールを決めておくことをおすすめします。ルールを決めておけば、自然と挨拶が行き交う雰囲気の良い事業所だと感じてもらえるからです。
就労継続支援B型で利用者を募集する際の注意点
就労継続支援B型の利用には、就労面や生活面を評価し課題を共有する「就労アセスメント」が必要です。しかし、利用者の確保ばかりに気をとられてしまい、形式的なアセスメントを行ってしまうと、利用者の特性を理解することが難しくなってしまいます。
また、一般の事業所へ就労できそうであるにもかかわらず、就労継続支援B型の利用を前提としてアセスメントを行ってしまうと、利用者の可能性をつぶしてしまうかもしれません。利用者確保の際は事業所本位にならず、利用者のことを第一に考えるよう注意しましょう。
まとめ
就労継続支援B型の利用者確保では、利用者や支援者に事業所を知ってもらうこと、関係施設との関係づくりなどが大切です。開業や利用者確保でお悩みの方は、就労継続支援B型に強い「障がい福祉専門の税理士事務所」へお早めに相談することをオススメします。
参考文献