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就労継続支援A型の基本報酬は従来、主に定員規模によって定められてきました。しかし、令和3年度以降の報酬改定では、経営状況の改善や一般就労への移行などを促すために「スコア方式」が導入されました。

そこで今回は就労継続支援A型のスコア方式とは何か、概要や評価点一覧などを紹介します。

就労継続支援A型のスコア方式とは?

就労継続支援A型のスコア方式では、以下に挙げる5つの観点から事業の取り組みを評価し、定員規模とあわせて基本報酬が決定されます。

  • 労働時間
  • 生産活動
  • 多様な働き方
  • 支援力向上
  • 地域連携活動

基本報酬がもっとも高くなるのは、「利用者:職員=7.5:1」「定員20人以下」「スコアの評価点が170点以上」です。逆にもっとも低いのは、「利用者:職員=10:1」「定員80人以下」「スコアの評価点が60点未満」となります。

基本報酬は232単位〜791単位と大きく開くため、事業者はなるべく高い基本報酬を得られるよう、取り組みの見直しが必須となってくるでしょう。

就労継続支援A型のスコア表一覧

就労継続支援A型で適用されるスコア表の概要は、下表のとおりです。

評価基準 評価点
労働時間 8つ 5点~80点
生産活動 4つ 5点~40点
多様な働き方 8つ(小項目2つずつ) 0点~35点
支援力向上 8つ(小項目2つずつ) 0点~35点
地域連携活動 1つ 0点、10点

より詳細な評価基準や点数を知りたい方は、厚生労働省の資料をご覧ください。なお、令和6年度の報酬改定では、以下の見直しが加えられる予定となっています。

  • 労働時間が長い事業所の点数を高く設定する
  • 生産活動収支が賃金総額を上回った場合は加点、下回った場合は減点する
  • 利用者の知識や能力向上に向けた支援に関する評価項目を設ける
  • 情報公表制度を設ける

就労継続支援A型を運営中の方も、これから開業を予定している方も、スコア方式について不安や疑問がある場合は、早めに税理士などの専門家へ相談しましょう。

 

まとめ

就労継続支援A型のスコア方式は令和6年度の報酬改定でさらに見直されたため、最新情報の把握と適用に関して「難易度が高い」と感じる事業者も多いでしょう。

算定や経営でお悩みの方は、就労継続支援A型に強い「障がい福祉専門の税理士事務所」へお早めに相談することをオススメします。

なお、弊所のグループ事務所である行政書士事務所では、スコア方式のうち「支援力向上」に該当する研修・学会発表の支援も行っております。ハードルが高い研修・学会発表についてプロの支援を受けたい方は、ぜひ一度ご相談ください。

参考文献

厚生労働省|令和6年度障がい福祉サービス等報酬改定について

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