就労移行支援では、利用者のスキルや知識の習得を目指し、各事業所で独自のプログラムを実施しています。
開業を検討している人の中には「自社ではどのような内容を提供すれば、利用者満足度が上がるのだろう」と悩んでいる方もいるでしょう。そこで今回は、就労移行支援のプログラム内容や事例について紹介します。
就労移行支援におけるプログラムの目標
プログラムの目標は、主に以下の3つです。
- 長く働くための生活管理能力や対人スキル、労働習慣などを身につける
- 自己理解を高め、ストレスなどをセルフコントロールできるようにする
- 社会経験を積み、基本的なマナーやルールを身に付ける
仕事に関する知識やスキル習得だけではなく、自己理解や障がい受容なども促します。
就労移行支援におけるプログラム内容の例
就労移行支援で実施されているプログラム内容の例は、以下のとおりです。
パソコン関連のプログラム
プログラム例は以下の4つです。
- ビジネス文書(Microsoft Excel、Word)
- Webデザイン
- プログラミング
- イラスト
近年ではパソコンスキルを必須とする会社が増えてきており、パソコン操作に関するプログラムが充実した事業所が多くなっています。基礎的な操作方法のほか、プログラミングやイラスト作成のプログラムもあります。
ビジネスマナー関連のプログラム
プログラム例は以下の3つです。
- 電話・来客対応
- 名刺交換
- タスク管理
仕事で必要になるマナーやスキルについて学びます。対応方法は、スタッフや他の利用者と実践形式で行うケースが多いようです。
セルフマネジメント・コミュニケーション関連のプログラム
プログラム例は以下の3つです。
- SST(社会生活技能訓練)
- 報連相の方法
- グループディスカッション
上記は、職業生活において必要な自己管理方法やコミュニケーション方法を学ぶプログラムです。利用者同士のディスカッションを通じて、自己理解や気づきを深めます。
就職活動関連のプログラム
プログラム例は以下の4つです。
- 適性検査
- 履歴書作成
- 企業実習
- 模擬面接
就職活動のプログラムでは面接対策だけではなく、自分に合った会社を見つけるため自己分析や適性検査などの事前準備も行っています。
余暇活動関連のプログラム
プログラム例は以下の5つです。
- ダンス
- 農業
- 音楽療法
- ゲーム
- アロマテラピー
余暇活動は、運動や音楽などリラックスして楽しめるプログラムです。最近ではゲームのプログラムにE-sportsを取り入れ、新たな選択肢を提示する事業所も出てきているようです。
就労移行支援のプログラム事例
アスペルガー障がいを持つ利用者Aさんは、同僚とのトラブルで退職しました。コミュニケーションに苦手意識を持つAさんは対人スキルの向上を目指し、就労移行支援に通所し始めます。
プログラミングが得意なAさんは同時に、プログラムを通じて関連スキルをさらに上達させました。その結果、IT企業への再就職に成功したとのことです。
上記は利用者に合ったプログラムによって得意なスキルを伸ばし、苦手な部分をサポートして就労につながったケースといえるでしょう。
まとめ
就労移行支援のプログラムでは就職活動の支援だけではなく、利用者一人ひとりの個性や障がいの特性に沿ったサポートが求められます。
開業や運営でお悩みの方は、就労移行支援に強い「障がい福祉専門の税理士事務所」へお早めに相談することをオススメします。
参考文献