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就労移行支援で利用できるアセスメントツールは、数多くあります。そのため、実際にどのツールを使ったらよいか、悩んでしまう方も多いでしょう。

そこで今回は就労移行支援で利用できる評価ツールや、他事業所のアセスメントについて紹介します。

就労移行支援で利用できるアセスメントツール

就労移行支援で利用できるアセスメントツールは、主に次の5つです。

ワークサンプル幕張版(MWS)

MWSの対象は障がい者全般であり、事務作業や実務作業を通じて障がいの状況や作業能力を把握します。支援者はさまざまな作業種目の検査ツールを用いて、職業準備段階や職場復帰段階などに実施します。

幕張ストレス・疲労アセスメントシート(MSFAS)

MSFASの対象者は精神障がい者などで、使用目的は自己理解の促進やストレス・疲労の対処方法の検討です。障がい者が記入する利用者用シートと、支援者が記入する支援者用シートがあり、職業相談・職業評価のタイミングで両者が協力して作成します。

ナビゲーションブック

ナビゲーションブックは、発達障がい者などが対象です。職業相談や職場復帰段階などにあたって、障がい者本人が作成します。自身の障がいへの理解を深め、支援者などに配慮してほしいことをまとめて事業主や支援機関に説明する際に活用します。

就労移行支援のためのチェックリスト

こちらは障がい者全般を対象として、就労に関する現状を把握するために実施するアセスメントツールです。実施者がチェックリストに沿って一定期間対象者を観察し、個別支援計画の作成や支援に反映します。

就労支援のためのチェックリスト(訓練生用および従業員用)

障がい者全般に対して、就労に向けた課題を具体化し支援に還元します。作業能率の改善に役立てるだけでなく、訓練・就業状況などを振り返る際にも活用できるアセスメントツールです。

就労移行支援に関連する他事業所のアセスメント

就労に関するアセスメントは、就労移行支援以外の事業所でも行います。アセスメントを行う事業所や目的、実施のタイミングは下表のとおりです。

 

目的 実施のタイミング
特定相談事業所 利用者の課題を明確にし障がい福祉サービスなどを案内するため サービス等利用計画案の作成前や障がい福祉サービス利用中
就労系障がい福祉サービス サービス等利用計画を踏まえて個別支援計画を策定するため サービス利用開始時点や利用中
ハローワーク 障がい者が能力に適した職業に就けるようにするため 求職受理の直後の時点
地域障がい者就業センター 対象者の職業的自立に向け支援の検証と修正を行うため 地域センターの利用開始時、各支援の実施中
障がい者就業・生活支援センター 障がいの状況や経緯、課題などを把握するため 障がい者就業・生活支援センターの利用開始時や利用中

 

アセスメントをしっかり行うことで障害者が働きやすく、安心して就労できる環境を選定できます。障がい者の自立支援に貢献できるよう、各事業所のアセスメントをしっかり把握しましょう。

まとめ

就労移行支援をはじめとした就労系事業所のアセスメントは、利用者が一般企業で働き続けられるよう支援するために必須の工程です。運営や集客でお悩みの方は、就労移行支援に強い「障がい福祉専門の税理士事務所」へお早めに相談することをオススメします。

 

参考文献

障がい者の就労支援について|厚生労働省

就労移行支援ガイドブック|厚生労働省

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