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児童発達支援では、障がい児が安全・安心に過ごせる環境づくりが大切です。事故は完全に回避することはできませんが、ゼロへ近づける努力は必要になります。

そこで今回は児童発達支援の事故防止について、日頃から気をつけたいことやマニュアルの記載事項を紹介します。

児童発達支援の事故防止で気をつけたいこと

児童発達支援で想定される事故は、主に次のようなものが挙げられます。

 

【事業所の出入り】

  • 交通事故
  • 迷子や誘拐 など

【創作活動や自由時間】

  • 食中毒やアレルギー
  • 切り傷ややけど
  • 誤食による窒息 など

【その他】

  • 火災や地震などの災害によるけが など

 

上記を踏まえた上で、次のような項目は日頃から定期的にチェックするようにしましょう。

 

【出入り口】

  • 鍵やドアノブの確認
  • 照明や看板の点検 など

【活動場所】

  • 床や壁の清掃
  • 椅子や机の配置 など

【トイレや洗面所】

  • 水道や排水の確認
  • ゴミ箱や消臭剤の交換 など

【車いす】

  • タイヤやブレーキの点検
  • 汚れや傷みの修理 など

【その他】

  • 消火器や非常ベルの確認
  • 避難経路や避難訓練の確認 など

児童発達支援の事故防止マニュアルに記載する事項

児童発達支援事では、事故防止マニュアルの作成と遵守が必要です。ここでは、事故防止マニュアルに記載する事項を見ていきましょう。

役割分担

事故防止に関わる主な役割とその内容は、次のとおりです。

 

  • 安全管理責任者:事故防止に関する方針や計画の策定・実施・評価・改善を行う
  • 安全対策担当者:安全対策や教育・研修の実施、事故発生時の対応などを行う
  • 安全委員会:安全対策検討や情報共有を定期的に実施する

 

全職員が事故防止を強く意識できるよう上記の役割は定期的に入れ替え、マニュアルにも明記していきましょう。

事故防止の基本方針

事故防止の基本方針として記載するのは、主に次のような内容です。

 

  • 事業所全体に関わる点検項目や安全対策の内容
  • 利用者に応じた個々の安全対策は個別支援計画にも明記する旨
  • 定期的な教育・研修・避難訓練の実施内容 など

 

定めた内容はきちんと実行されるよう、朝礼や委員会などを通して周知徹底しましょう。

事故対応の基本方針

事故防止マニュアルには、次のような事故対応の流れも明記することが大切です。

 

【サービス提供時に事故が発生した場合】

  1. 被害者の安全確保と応急処置、必要ならば医療機関への搬送
  2. 保護者や関係機関への連絡と事故報告書の提出
  3. 事故原因分析会議を開催し、事故再発防止策の立案と実施
  4. 再発防止策の内容や効果検証方法を保護者や関係機関へ説明

 

【送迎時に事故が発生した場合】

  1. 被害者の安全確保と応急処置、必要ならば医療機関への搬送
  2. 保護者や関係機関への連絡と事故報告書の提出
  3. 交通事故であれば警察に通報し、現場で手続き
  4. 事故原因分析会議を開催し、事故再発防止策の立案と実施
  5. 再発防止策の内容や効果検証方法を保護者や関係機関へ説明

 

事業所ごとに状況や条件が異なるため、定期的に対応方法やマニュアルを見直し、実情に沿った内容に仕上げていきましょう。

まとめ

児童発達支援の事故防止では、マニュアルの策定・周知と職員の意識向上が大切になります。運営や経営でお悩みの方は、児童発達支援に強い「障がい福祉専門の税理士事務所」へ早めに相談しましょう。

 

参考文献

児童発達支援ガイドライン|厚生労働省

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