放課後等デイサービス(放デイ)は近年、事業所数・利用者数ともに急増している障がい福祉サービスです。新たに開業する場合は競合の事業所との差別化を図りながら、積極的に集客していく必要があります。
そこで今回は放デイにおける集客の重要性と、具体的な集客方法を紹介します。
放課後等デイサービスにおける集客の重要性
放デイの収益源は、国から支払われる報酬です。報酬は、利用者の人数や利用回数などによって変わってきます。つまり、利用者が少なければ収益は減るということ。また、たとえ利用者が十分確保されていても、欠席などが重なれば収益が減ります。
そのため、放デイの収益を確保するためには継続的な集客によって登録者を増やし、営業日の定員が満たされるようにすることが大切です。たとえば、10名定員の放デイであれば、10人きっかりではなく15人ほどは集客しておきたいところ。利用日数を上手に調整し、欠席が出た場合は素早く出席調整していくとよいでしょう。
放課後等デイサービスの代表的な3つの集客方法
放デイの集客方法としては、おもに次の3つが挙げられます。
訪問営業
もっともスタンダードかつ昔から行われてきたのが、訪問営業です。営業先は学校や病院、地域の相談支援センターなどがあります。
とはいえ、保護者の中には「子どものことで悩んでいるけど、どこに相談したらいいかわからない」という方や、そもそも放デイが必要な状態であることを認識していない方も。そのような方にも放デイを知ってもらうためには、訪問営業だけでなく次項に紹介する2つの方法も同時に実施する必要があります。
イベントの開催
イベント開催は利用者と地域住民の交流機会であると同時に、まだ放デイを知らない・利用していない子どもや保護者との接点作りにも活かせます。
開催するイベントは夏祭りやクリスマス会といった子どもメインのものと、説明会やセミナーといった保護者メインのものの2パターンを検討しましょう。子どもメインのイベントでも単に開催するだけでなく、「今度、保護者向けの〇〇セミナーがあるんですよ」とチラシなどを配るとより効果的です。
事業所サイトやSNS
放デイの利用者は6~18歳の就学児、つまり保護者は30~50代であることがほとんどです。一昔前と違い、利用者の家族はインターネットに慣れた方ばかり。放デイの情報もスマホから検索したり、SNSを通じて知ったりする方もいます。
そのため、事業所サイトや各種SNS(TwitterやInstagramなど)を整えておくことも効率的に集客する上で大切です。サイトなどを見て「利用してみたい」と感じてもらう、そして実際に問い合わせにつながるよう、見やすい・分かりやすいサイト設計が必要になります。場合によっては、外部のプロにサイト制作を依頼するのもひとつの方法です。
まとめ
放デイの集客は安定的な収益を確保する上で必要不可欠であり、日頃からコツコツと続けることが大切になります。開業や運営でお悩みの方は、放課後等デイサービスに強い「障がい福祉専門の税理士事務所」へ早めに相談しましょう。
参考文献