広島市の就労継続支援B型は、令和4年6月1日時点で「126か所」。ほぼ全区で事業所がある状況です。開業を検討中の方は、広島市における就労継続支援B型のニーズや競合について気になるのではないでしょうか。
そこで今回は広島市の就労継続支援B型について、区別の事業所数や利用定員数などを紹介します。
広島県の障がい者数
令和2年度末時点における広島市の障がい者数は、次のとおりです。それぞれ、身体障がい者手帳・療育手帳、精神保健福祉手帳の保有者数から算出されています。
平成30年度 | 平成31年度 | 令和2年度 | |
身体障がい者 | 114,916 | 113,217 | 112,464 |
知的障がい者 | 24,411 | 24,793 | 25,248 |
精神障がい者 | 33,327 | 34,827 | 35,844 |
合計 | 172,654人 | 172,837人 | 173,556人 |
この表から、とくに精神障がい者の増加が著しいことがわかります。現時点でも就労継続支援B型のおもな利用者は知的・精神障がい者ですが、同障がい者からの需要は今後も安定して見込まれるでしょう。
広島市の「就労継続支援B型」各種データ一覧
区別の事業所数・利用定員数
区別の事業所数や利用定員数は、次のとおりです。
事業所数 | 利用定員合計 | 平均利用定員数 | |
中区 | 28か所 | 547人 | 19.5人 |
東区 | 8か所 | 175人 | 21.9人 |
南区 | 12か所 | 274人 | 22.8人 |
西区 | 17か所 | 403人 | 23.7人 |
安佐南区 | 22か所 | 419人 | 19.0人 |
安佐北区 | 20か所 | 396人 | 19.8人 |
安芸区 | 5か所 | 89人 | 17.8人 |
佐伯区 | 14か所 | 260人 | 18.6人 |
合計 | 126か所 | 2,563人 | 20.3人 |
この表から、広島市で就労継続支援B型が最も多いのは中区であり、次いで安佐南区や安佐南区であることがわかります。一方、就労継続支援B型が少ないのは東区や安芸区です。開業地を選定する際は上記を参考にしつつ、交通の便や立地などを踏まえて検討するとよいでしょう。
平均工賃月額
広島県の平均工賃月額は、令和2年度の時点で「16,779円」です。令和元年度が「17,168円」であったため、1年間で「389円」ダウン。なお、平均工賃月額の全国平均は令和2年度で「15,776円」であり、広島県の工賃月額はダウンしてもなお全国平均を上回っています。
まとめ
広島市における就労継続支援B型の開業数は、全国平均よりも多くなっています。開業や指定申請でお悩みの方は、就労継続支援B型に強い「障がい福祉専門の税理士事務所」へ早めに相談しましょう。
参考文献