山梨県の就労継続支援B型は、令和4年3月1日時点で「127か所」あります。全国同様、新規開業数が増えている傾向にあり、今後の需要が気になる事業者も多いのではないでしょうか。
そこで今回は山梨県の就労継続支援B型について、地域別の事業所数や開業数などを紹介します。
山梨県の障がい者数
令和3年3月31日時点における山梨県の障がい者数は、次のとおりです。なお、精神障がい者についてはデータの公表がないため、空欄としています。
平成30年度 | 令和2年度 | 令和3年度 | |
身体障がい者 | 35,701人 | 25,790人 | 25,616人 |
知的障がい者 | 6,670人 | 6,739人 | 6,902人 |
精神障がい者 | — | — | — |
この表から、身体障がい者は減少傾向、知的障がい者は増加傾向にあることがわかります。精神障がい者のデータはありませんが、全国の例にならうと増加傾向にあるでしょう。就労継続支援B型の利用者は知的・精神障がい者がとくに多いため、山梨県では今後も安定的な需要が見込まれると予測されます。
山梨県の「就労継続支援B型」各種データ一覧
地域別の事業所数・利用定員数
地域別の事業所数や利用定員数は、次のとおりです。事業所数は中北圏域で最も多いものの、平均利用定員数は富士・東部圏域が多くなっています。
事業所数 | 利用定員数の合計 | 平均利用定員数 | |
中北圏域 | 79か所 | 1,504人 | 19.0人 |
峡東圏域 | 15か所 | 282人 | 18.8人 |
峡南圏域 | 13か所 | 270人 | 20.8人 |
富士・東部圏域 | 20か所 | 422人 | 21.1人 |
中北圏域:甲府市、韮崎市、北杜市、南アルプス市、甲斐市
峡東圏域:山梨市、笛吹市、甲州市
峡南圏域:南巨摩郡
富士・東部圏域:富士吉田市、都留市、大月市、上野原市、南都留郡
新規開業数
令和元年〜令和3年における就労継続支援B型の新規開業数は、次のとおりです。
令和元年 | 令和2年 | 令和3年 | |
中北圏域 | 7か所 | 0か所 | 9か所 |
峡東圏域 | 0か所 | 2ヵ所 | 1カ所 |
峡南圏域 | 0か所 | 0か所 | 2ヵ所 |
富士・東部圏域 | 2ヵ所 | 1カ所 | 0か所 |
合計 | 9か所 | 3か所 | 12か所 |
令和2年は、ちょうど新型コロナウイルス感染症の世界的なパンデミックが始まった時期。そのため、開業数が他の年にくらべると少なめになっています。
令和3年には、中北圏域を中心に開業数が急増中。障がい者数の増加を踏まえると、令和4年以降も新規開業数が増え続ける可能性が高いでしょう。
平均工賃月額
平均工賃月額の全国平均は、令和2年度で「15,776円」です。同年度における山梨県の平均工賃月額は「16,876円」であり、全国平均を上回る結果に。なお、最高額は「56,913円」、最低額は「1,107円」となっています。
まとめ
山梨県における就労継続支援B型の開業数は、全国同様、増加傾向にあります。開業や指定申請でお悩みの方は、就労継続支援B型に強い「障がい福祉専門の税理士事務所」へ早めに相談しましょう。
参考文献