栃木県宇都宮市の就労継続支援B型は、令和4年1月1日時点で「53か所」。栃木県にある事業所のおよそ4分の1を占めています。これから就労継続支援B型を開業予定の方は、エリア調査を進めているところでしょう。
そこで今回は栃木県の就労継続支援B型について、事業所数や利用定員数、平均工賃月額などを紹介します。
栃木県宇都宮市の障がい者数
各手帳の保有者から算出された栃木県宇都宮市の障がい者数は、次のとおりです(令和元年度末時点)。
平成29年度 | 平成30年度 | 令和元年度 | |
身体障がい者 | 15,098人 | 15,157人 | 15,024人 |
知的障がい者 | 4,077人 | 4,223人 | 4,394人 |
精神障がい者 | 3,579人 | 3,946人 | 4,272人 |
合計 | 22,754人 | 23,326人 | 23,690人 |
この表から、身体障がい者は年度によって増減しており、知的・精神障がい者は増加傾向にあるとわかります。令和元年度末における障がい者数の合計は、約2.4万人。人口比では約4.6%となっています。
なお、全国の障がい者数は936.6万人であり、人口比は約7.4%です(平成28年度時点)。
栃木県宇都宮市の「就労継続支援B型」各種データ一覧
事業所数・利用定員数
栃木県宇都宮市にある就労継続支援B型は、令和4年1月1日時点で53か所です。利用定員の合計は967人、平均利用定員数は18.2人となっています。
先ほど紹介した栃木県宇都宮市の障がい者数を踏まえると、就労継続支援B型の利用定員数は割合にして「約4.0%」。一方、全国では約2.9%の方が就労継続支援B型を利用しています。栃木県宇都宮市の利用者数は全国平均よりもやや多いものの、まだまだ支援が行き届いていないことには変わりないでしょう。
平均工賃月額
栃木県宇都宮市の就労継続支援B型の中で、最も平均工賃月額が高い事業所では33,392円となっています。一方、最も低い事業所は4,761円です。
なお、令和2年度における県の平均工賃月額は16,405円。県全体の月額工賃ランクは、次のような事業所割合になっています(令和2年度中に利用実績のあった203施設)。
月額工賃ランク | 事業所の割合 |
20,000円以上 | 28.6% |
15,000円以上20,000円未満 | 14.8% |
10,000円以上15,000円未満 | 32.0% |
5,000円以上10,000円未満 | 17.2% |
5,000円未満 | 7.4% |
この表から、10,000円以上15,000円未満の事業所が最も多く、次いで20,000円以上の事業所が多いことがわかります。全国の平均工賃月額が15,776円であることを踏まえると、栃木県全体や宇都宮市は比較的優良な平均工賃月額といえるでしょう。
まとめ
栃木県宇都宮市の就労継続支援B型は、全県の4分の1を占めています。利用者数の割合は全国よりも多いものの、障がい者数の増加にともない、またまだ需要が高い状況が続くと予測されます。開業や指定申請でお悩みの方は、就労継続支援B型に強い「障がい福祉専門の税理士事務所」へ早めに相談しましょう。
参考文献