生活介護の開業・運営にはサービス管理責任者をはじめ、さまざまな人員を配置する必要があります。とはいえ、高齢者福祉にくらべると障がい福祉サービスに従事する職員の母数は圧倒的に少なく、採用活動が難航するケースも少なくありません。
そこで今回は生活介護の求人票で応募者を増やす書き方のコツや、効率的に採用活動を進める方法を紹介します。
生活介護の求人で募集する職種
生活介護の求人で募集する職種は、主に下表の4つです。
人数 | 常勤要件 | |
サービス管理責任者(サビ管) | 1人以上 | ○ |
生活支援員 | ○(1人以上) | |
看護職員 | × | |
理学療法士(PT)
または作業療法士(OT) |
必要な場合に配置 | × |
管理者は開業者自身がなる場合もあれば、募集して依頼する場合もあるでしょう。また、医師の配置も必要ですが、大抵は近隣の医療機関へ連携を依頼する形を取るため、求人票を作成するケースは少ないといえます。
生活介護の求人票で応募者を増やす書き方のコツ一覧
生活介護の求人票で応募者を増やしたい方は、下表のコツを押さえましょう。
記載項目 | 書き方のコツ |
仕事内容 | 具体的にイメージできるよう、明確かつ詳細に書く |
就業時間 | 夜勤の有無やシフト体制、手当の有無を記入する |
給与 | 就職後の生活をイメージしやすくなるよう、手当を含む総支給額の下限や具体的な賃金例を書く |
昇給 | 昇給や能力に応じた給与の見直しなど、昇給に向けた取り組みがあれば具体的に記載する |
セールスポイント | 研修制度や福利厚生の充実度など、事業所の魅力をアピールする |
上記のほかにも写真やパンフレットの画像を積極的に載せると、職場の雰囲気などを感じやすくなり、応募の判断に好影響を与えます。求人票を書き上げたあとは、以下を中心に抜け漏れがないかチェックしましょう。
- 事業所の情報は十分書かれているか
- 仕事内容欄は具体的にイメージできる記載になっているか
- 初めて見る人でもわかりやすく、信頼感や親しみを持てる内容か
実際の記載例を知りたい方は、厚生労働省の資料をぜひ一度ご覧ください。
生活介護の求職者を効率的に集める方法
生活介護の求職者を効率的に集めるためには、従来のハローワークや学校訪問だけではなく、下記のようにWebを使った採用活動も重要です。
- Webサイト運営
- SNS運用
- Web広告出稿 など
近年はインターネットの普及とともに、年代問わずWebを使う方が増えました。それは生活介護の求職者も同様であり、就職先を探す際は必ずと言ってよいほどインターネットやSNSで検索します。
Webであれば紙媒体よりも比較的自由にレイアウトできるため、写真やデザインを工夫でき、求職者の心により刺さる訴求が可能です。
「なかなか職員が集まらない」「事業所とマッチする人が少ない」という場合は、Webを使った採用活動を始めてみてはいかがでしょうか。
まとめ
生活介護の求人・採用活動では、「ここで働きたい」と求職者に思わせるような魅力を具体的に伝えることが大切です。開業や経営でお悩みの方は、生活介護に強い「障がい福祉専門の税理士事務所」へお早めに相談することをオススメします。
参考文献
厚生労働省|自己点検チェックのための生活介護事業ガイドライン案