就労移行支援の最終的な目標は、一般企業への就職です。途中で壁となりやすいのが就職面接ですが、実は事業所の職員が同行することでさまざまなメリットがあります。
そこで今回は就労移行支援の面接同行とは何か、またどのようなメリットがあるか、紹介します。
就労移行支援の面接同行とは?
就労移行支援の面接同行とは、職員が利用者の就職面接に同席することです。面接同行を実施するためには、次の3つを満たす必要があります。
- 利用者から面接同行の希望がある
- 企業側へ障がいの有無や程度を伝えている(オープン就労)
- 面接同行について企業から許可を得ている
大切なのは、利用者・企業ともに面接同行について前向きであることです。この点があいまい、あるいは了承を得ていない状況で強行しても、よい結果は得られません。次項に挙げるメリットを実感するためにも、上記3つの条件は必ず満たしましょう。
就労移行支援が面接同行するメリット
就労移行支援が面接同行するメリットは、立場によって若干異なります。具体的なメリットは、それぞれ次のとおりです。
【利用者のメリット】
- 必要に応じて職員からフォローしてもらえる
- 孤独感や緊張感が幾分かほぐれる
- 実際の面接を踏まえたフィードバックがもらえる
【企業のメリット】
- 職員から補足情報などを聞ける
- 就職後も連携を取りやすくなる
【事業所のメリット】
- 実際の面接における利用者の様子を観察できる
- 観察した内容が今後の支援のヒントになる
- その場でフォローや情報共有できるため、面接の合格率が上がる
つまり、就労移行支援の職員が第三者として介入することで、利用者・企業ともに客観的な情報を得られることになります。その分、就職後のミスマッチが減るため、定着率の向上も期待できるでしょう。
まとめ
就労移行支援の面接同行は、利用者・企業・事業所で三者三様のメリットがあります。承諾を得られる場合は積極的に同行し、利用者と企業の橋渡し役を担うとよいでしょう。
集客や運営でお悩みの方は、就労移行支援に強い「障がい福祉専門の税理士事務所」へお早めに相談することをオススメします。
参考文献