障がい福祉サービスは高齢者福祉にくらべると志望者が少なく、人員を確保するのも一苦労です。就労移行支援の求人も同様であり、「どのような媒体に募集をかけると集まりやすいか、わからない」という事業者も多いでしょう。
そこで今回は就労移行支援の求人はどこに出すといいのか、そして求人募集の時に活用する求人票には何を書けばいいのかを紹介します。
就労移行支援の求人はどこに出す?
ここでは、就労移行支援の求人を出す各媒体の特徴やメリット・デメリットについて紹介します。
ハローワーク
ハローワークとは厚生労働省の行政機関であり、人材を求める企業に対して仕事を探している求職者を紹介・斡旋しています。ハローワークを活用する時のメリット・デメリットは、次のとおりです。
【メリット】
- 無料で求人募集できる
- 利用者が多いので求職者の目に留まりやすい
- 「雇用調整助成金」や「トライアル雇用助成金」などの助成金制度を活用できる
- ハローワークが求職者と募集企業の間に入り、応募者情報が得られる
【デメリット】
- 労災保険と雇用保険に加入していないと利用できない
- こちらの求める人材採用が難しくミスマッチが起こりやすい
求人募集にあまりお金をかけられない場合は、ハローワークを活用するといいでしょう。
求人検索サイト
求人検索サイトとは、求人情報のみを扱う検索サイトのことを指します。代表的な求人検索サイトには「Indeed」や「求人ボックス」、「スタンバイ」などがあります。これらの求人検索サイトのメリット・デメリットは、次のとおりです。
【メリット】
- 採用コストを抑えられる
- 閲覧数が多い
- 地方の採用にも強い
【デメリット】
- 運用には専門的知識が必要
- 定期的な情報更新しないと埋もれてしまう
多くの人に目を止めてもらえるため、幅広く人材募集したいときは求人検索サイトがおすすめです。
求人サイト
求人サイトとは、さまざまな業界の求人情報が掲載されているサイトのことです。就労移行支援の対象となる、介護・福祉業界に特化した求人サイトも数多く提供されています。
求人サイトのメリット・デメリットは、次のとおりです。
【メリット】
- 業界を特化しているため欲しい人材が集まりやすい
- サイトを通じて企業と直接やり取りできる
- 情報量を多く掲載できることで採用のミスマッチを避けられる
【デメリット】
- 掲載する内容を精査するための労力がかかる
- 同じ業界の求人情報ばかりで埋もれがちになる
ハローワークや求人検索サイトより業界に特化している分、必要な人材が見つけやすいといえるでしょう。
就労移行支援の求人票には何を書く?
就労移行支援の求人票には、次のような項目を記載します。
- 職種名
- 仕事の概要
- 職務内容
- 応募要件
就労移行支援は専門的な職種のため、求人票の記載にはいくつか注意点があります。
- 求職者が関心を引く内容・想像しやすい内容にする
- 説明文は略語を使わず簡潔に書く
- 性別制限など法律で禁止されている表現を避ける
上記に留意しながら求職者の興味関心を引き出し、応募へつながるような求人票を作成しましょう。
まとめ
就労移行支援の求人は、さまざまな媒体で募集をかけられます。人員を確保するためには各媒体の特徴を理解するとともに、魅力的な求人票を作成することが大切です。
開業準備や採用でお悩みの方は、就労移行支援に強い「障がい福祉専門の税理士事務所」へお早めに相談することをオススメします。
参考文献