児童発達支援施設での感染対策は、事業者として大変重要な課題です。利用者はもちろん、職員の健康を守り、安心して運営を続けるためにも徹底した対策が求められます。
そこで今回は児童発達支援における感染対策の実施内容や、感染対策マニュアルに記載するべき事項について紹介します。
児童発達支援における感染対策の実施内容
まずは児童発達支援における感染対策の実施内容を、利用者に行うものと職員が行うものとで分けて見ていきましょう。
利用者に行う感染対策
児童発達支援の利用者に行う感染対策は、主に次のような内容です。
- 入室時の手指消毒の実施
- 活動部屋の換気・空気清浄の徹底
- 体調管理の実施
- 利用者間の距離を確保
- 本人や保護者へ感染症対策の周知徹底
事業所内のクラスターを防止するためにも、日頃から利用者・保護者からの協力を得ながら、予防と感染拡大防止を心がけていきましょう。
職員が行う感染対策
児童発達支援の職員が行う感染対策は、主に次のような内容です。
- 手洗い・うがいの徹底
- マスクの着用
- 事務所などの定期的な換気
- 共有物の消毒
- 体調管理の徹底
利用者の障がい特性によっては、感染対策への理解を得られないケースもあります。そのような場合でも感染が拡大しないよう、職員側でできる対策は徹底していきましょう。
児童発達支援の感染対策マニュアルに記載する事項
児童発達支援で感染対策を進めるうえで、マニュアル作成による周知徹底は不可欠です。児童発達支援の感染対策マニュアルに記載する事項の例としては、主に次のようなものが挙げられます。
【職員の健康管理】
- 熱や咳、喉の痛み、下痢などの症状がある場合は、出勤前に必ず報告する
- 発熱がある場合は、検温を実施し、37.5℃以上の場合は自宅待機させる
- 手洗いやうがいなど、衛生管理を徹底する
【利用者の健康管理】
- 発熱や咳などの症状がある場合は利用を控えてもらう
- 体調不良が見られる場合は、早急な保護者へ連絡する
- 定期的に検温する
【感染症対策】
- 手洗い・うがいの徹底を指導する
- 玩具や遊具などを定期的に消毒する
- 施設内換気を徹底する
- 利用者間の距離を保つ
【施設の対応】
- 感染症が発生した場合に備え、感染対策委員会を設置する
- 感染症が発生した場合には速やかに保健所に報告し、指示に従う
- 感染対策に関する情報を定期的に収集し、適宜マニュアルを見直す
感染対策マニュアルは実情に合わせて定期的に見直し、いざというときスムーズに動けるようにしておきましょう。
まとめ
感染症が世界的に流行している中、児童発達支援においても感染対策が重要となっています。事業者はさまざまな対策を検討・実行し、利用者や職員の健康・安全を守ることが大切です。
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参考文献