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児童発達支援に関わる職種は、さまざまあります。とくに相談支援専門員(相談員)と児童発達支援管理責任者(児発管)、児童指導員は混同しやすい職種です。

そこで今回は児童発達支援に関わる相談員と児発管、児童指導員の間にある役割や資格の違いについて紹介します。

相談員(相談支援専門員)とは?

相談員とは、障がい者などが自立した生活を送るために必要な援助を計画・調整する職種です。主に相談支援事業所で働き、相談者の課題やニーズに合わせて利用するサービスを調整します。

児童発達支援では、主に障がい児支援利用計画の作成・運用時に関わることになります。

児童発達支援に関わる相談員・児発管・児童指導員の違い

児童発達支援に関わる相談員・児発管・児童指導員の違いについて、以下の内容をそれぞれ見ていきましょう。

 

  • 役割・仕事内容の違い
  • 資格の違い
  • 平均年収の違い

役割・仕事内容の違い

3職種の役割・仕事内容についてまとめたものが、下表です。

 

主な役割 主な仕事内容
相談員 全体的な相談支援 ・利用するサービスの調整

・障がい児支援利用計画の作成

・関係機関との連携支援 など

児発管 障がい児サービス内の相談支援 ・個別支援計画の作成

・職員への指導

・関係機関との連携支援 など

児童指導員 利用者への直接支援 ・日常生活訓練

・学習指導

・レクリエーション など

 

各職種に違いはあるものの、いずれも障がい児の支援で欠かせない役割と仕事と担っていることがわかります。

資格の違い

3職種に必要な資格の違いは、それぞれ次のとおりです。

相談支援専門員

相談員になるためには実務経験3〜10年に加え、相談支援事業者初任者研修の受講・修了が必要です。また、現任研修を受講することで資格を維持できます。

児童発達支援管理責任者

児発管になるためには、実務経験と所定の研修修了が必要です。

 

実務要件 研修
・相談支援業務5年以上

・直接支援業務5年以上or8年以上

・a国家資格などが必要な業務5年以上+b相談支援または直接支援業務3年以上

・基礎研修

・OJT

・実践研修

児童指導員

児童指導員になるためには、次に挙げるいずれかの任用資格要件をクリアする必要があります。

 

  • 教員免許状の保有
  • 社会福祉士または精神保健福祉士資格の保有
  • 大学や大学院で以下に挙げるいずれかの課程を修了
    • 教育学
    • 心理学
    • 社会学
    • 社会福祉学
  • 児童福祉施設の実務経験
    • 2年以上
    • 中卒の場合は3年以上

 

なお、児童指導員で5年以上の実務経験を積めば、児発管へのキャリアアップが可能です。

平均年収の違い

3職種の平均収入は、下表のとおりです。

 

常勤 非常勤
相談員

(相談支援専門員)

約405万円 約238万円
児発管 約426万円 約376万円
児童指導員 約334万円 約193万円

 

常勤・非常勤ともに、平均年収がもっとも高いのは児発管になっています。ただし、児発管は相談員や児童指導員にくらべ母数が少ないのが現実です。児発管の不在で減算が適用されないよう、児童指導員からのキャリアアップを積極的に進めましょう。

まとめ

相談員は相談支援を専門としており、児童発達支援でも関わる機会が多い職種です。開業準備や採用でお悩みの方は、児童発達支援に強い「障がい福祉専門の税理士事務所」へお早めに相談することをオススメします。

 

参考文献

児童発達支援ガイドライン|厚生労働省

平成29年度障害福祉サービス等経営実態調査結果|厚生労働省

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