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児童発達支援には、利用者の障がい特性に合わせた活動内容の提供が求められます。しかし、これから開業する方は「どんな活動を、どれくらい実施すればよいのか」などお悩みなのではないでしょうか。

そこで今回は児童発達支援の活動内容について、他事業所での現状や保護者のニーズを踏まえながら紹介します。

児童発達支援の活動内容とは

児童発達支援における発達支援の現状と、実際に提供する内容の例はそれぞれ次のとおりです。

発達支援の現状

下表は厚生労働省のデータをもとに、児童発達支援事業所が提供する発達支援の現状を示したものです。各活動内容が提供総時間のうち、何%を占めるかを表しています。

 

  0~3歳 4~6歳
短時間利用 長時間利用 短時間利用 長時間利用
自由遊び 20.6% 16.6% 23.2% 19.6%
設定遊び 17.3% 11.6% 19.1%
食事・おやつ 17.5% 18.4%
登降園準備等 19.4% 18.1%

※「短時間利用」「長時間利用」は、それぞれ4時間未満・4時間以上の利用を指す

 

年齢で比較すると、年齢が上がるにつれて自由遊びや設定遊びなど利用者の自主性や想像力を尊重した活動内容が多くなっています。また、0〜3歳は保育所、4〜6歳は学校への登園・登校を視野に入れた支援の割合も高いようです。

ちなみに、医療型児童発達支援では、上記のほかに専門的訓練を行う割合も高くなっています。また、児童発達支援センターでは登降園準備等の割合が事業所よりも多いようです。

このように同じ児童発達支援でも、事業形態や受け入れる利用者によって活動内容が若干異なることがわかります。

活動内容の例

自由遊びや設定遊び、訓練などでは、次のような活動内容を提供している事業所が多くなっています。

 

  • 運動遊び
  • リトミック
  • 料理教室
  • 季節遊び(花見、紅葉狩りなど) 
  • 身の回りの動作の練習(着替え、トイレなど)

 

上記のような活動内容を提供する際は利用者の障がい特性や性格などに合わせて、難易度や活動時間を調整することが大切です。

児童発達支援の活動内容に対する保護者のニーズ

障がい児の通所サービスに対する保護者のニーズは、主に下表のようなものが挙げられます(厚生労働省の調査より)。

 

保護者が重視する項目 割合
感性と表現力の向上 77.9%
社会性やコミュニケーションスキルの獲得 72.0%
集団での活動への慣れや訓練 61.9%
身体機能の向上 58.0%
本人自身が障害や関心について考える機会 57.9%
基本的なADLの自立訓練 54.4%
本人が自由に過ごせる時間の提供 54.0%
安心安全が確保されたリラックスできる場の提供 52.2%
身近な環境へのかかわり 40.7%
学習支援 37.1%
働くことの理解や働く場との接点の提供 29.0%

 

この表を見ると、社会性の獲得や感性の向上を重視している保護者が多いことがわかります。保護者の利用満足度を高めたい事業所は、上記の結果も参考に活動内容を検討してみてはいかがでしょうか。

まとめ

児童発達支援の活動内容は利用者の障がい特性に合わせることはもちろん、保護者のニーズも踏まえて提供する必要があります。開業や運営でお悩みの方は、児童発達支援に強い「障がい福祉専門の税理士事務所」へ早めに相談しましょう。

 

参考文献

児童発達支援ガイドライン|厚生労働省

障がい児通所支援の現状等について|厚生労働省

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