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新型コロナウイルス感染症が流行し、今まで以上に感染対策が意識されるようになりました。それは、放課後等デイサービス(放デイ)でも同じです。放デイでは感染対策マニュアルを策定し、発症時には迅速かつ的確な対応が求められます。

そこで今回は放デイの感染対策マニュアルについて、記載事項や日頃の注意点などを紹介します。

放課後等デイサービスの感染対策マニュアルに記載する項目

放デイの感染対策マニュアルに記載する項目は、おもに次の5つです。

常備品の準備や物品の点検・管理

手指や食器などの消毒液は、常備品として常に余裕のある在庫を確保しておきましょう。また、次のような物品についても日頃から準備・点検することが大切です。

 

物品 使用用途
塩素系漂白剤消毒液や嘔吐物処理キッド 感染性胃腸炎の嘔吐物処理
マスク 花粉・感染症対策
ペーパータオル 感染予防(布タオルは感染率が高いため)
最低限の医療具 すり傷や切り傷など軽いケガの対応

 

利用者の服薬管理も行う事業所では、誤薬や飲み忘れのないように個別に分けての管理や、ダブルチェックを徹底しましょう。

感染経路の把握

感染症はさまざまありますが、その感染経路はおもに次の5つです。利用者はもちろん、職員が感染症にかかっている場合も十分に配慮しましょう。

 

感染経路 おもな感染症
飛沫感染 インフルエンザ、アデノウイルス、肺炎マイコプラズマなど
空気感染 結核、ノロウイルスやロタウイルス(嘔吐物の飛沫化)など
接触感染 インフルエンザ、ノロウイルス、ロタウイルスなど
経口感染 サルモネラ菌、黄色ブドウ球菌、ノロウイルスなど
血液媒介感染 B型・C型肝炎ウイルス、後天性免疫不全症(エイズ)など

予防策

予防の基本は、手洗いとうがいです。放デイの感染対策マニュアルには、手洗いやうがいを行うタイミング(登所時など)や手順などを記載します。とくに、手順は図解や写真を用いるとよりわかりやすいでしょう。

対処法

インフルエンザなどの発症時における出席停止期間の基準や、物品の消毒法、嘔吐物の処理方法などを記載します。とくに、嘔吐物処理は使用物品や注意点が多いため、写真などを用いてわかりやすく記載するほか、定期的に処理方法を練習する機会を設けるとよいでしょう。

衛生管理

基本的な衛生管理は、おもに次の5つです。

 

  • 室温 夏場は26~28℃/冬場は20~23℃
  • 湿度 約55~60%
  • 定期的に換気する
  • エアコンや加湿器などはこまめに清掃する
  • 手が触れる箇所はこまめに消毒・清掃する

 

このほか、食事や排泄、夏場の水遊びなど場面ごとの衛生管理についてもあらかじめ定めておきましょう。

放課後等デイサービスの感染対策で日頃から注意すること

放デイはさまざまな利用者やその家族、職員などが出入りします。感染症を予防し、かつ蔓延しないようにするためにも、次の5つは最低限注意しましょう。

 

  • 利用者の体調把握(睡眠や食事、排泄の状態など)
  • 職員の体調管理
  • 通所後の手洗い、うがいの徹底
  • 降所後の衛生管理(施設内外、送迎車内など)
  • 発症時のすみやかな対応(送迎の手配や別室安静など)

まとめ

放デイの感染対策マニュアルは策定するだけでなく、職員への周知徹底も大切です。開業や運営でお悩みの方は、放課後等デイサービスに強い「障がい福祉専門の税理士事務所」へ早めに相談しましょう。

 

参考文献

放課後等デイサービスガイドライン|厚生労働省

放課後等デイサービス事業運営マニュアル整備参考資料|堺市

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