6～18歳の就学児が利用できる、放課後等デイサービス（放デイ）。「放課後」という名前がついているため、「夏休みなどの長期休暇中は利用できない？」と疑問に思う方も多いでしょう。

そこで今回は、夏休みでも放デイを利用できるか、またその際の条件や基本報酬の違いなどを紹介します。

放課後等デイサービスは夏休みも利用できる？

結論から言うと、夏休みなどの長期休暇でも放デイは利用できます。ただし、すべての事業所で長期休暇中に利用できるわけではありません。

ここでは、夏休みなどの長期休暇で放デイを利用する場合の条件や活動内容、基本報酬の違いを見ていきましょう。

利用できる条件

放デイの種類は、大きく分けると次の3つです。

• 登校日も休業日も利用できる事業所
• 登校日のみ利用できる事業所
• 休業日も利用できるが、利用時間が異なる事業所

保護者にとっては夏休みも利用できるか気になるポイントであるため、事業所側はあらかじめ利用時間について説明しておくとよいでしょう。

活動内容

休業日の利用時間は、登校日よりも長い傾向にあります。活動内容もおのずと多岐に渡り、とくに療育や利用者の得意・好きな活動を重点的に提供する事業所も多いようです。

また、自由時間を長めに設けて心身のリラックスを図ったり、行事の準備や開催時間にあてたりするケースも少なくありません。メリハリのある活動内容を提供できるよう、長期休暇用のプログラムをあらかじめ組んでおくとよいでしょう。

基本報酬の違い

放デイの基本報酬は、登校日と休業日で異なります。具体的には、次の表のとおりです。

登校日【区分1：サービス提供時間が3時間以上】

登校日【区分2：サービス提供時間が3時間未満】

休業日

放課後等デイサービスは夏休みだけの利用もできる？

放デイは休業日も運営している事業所であれば、長期休暇だけの利用も可能です。共働き世帯がスタンダードになった近年では、夏休みも保護者が働きに出るのが普通になっています。祖父母など預かり先がない、あるいは遠い保護者からの利用希望も少なくありません。

とくに、小学生1～3年生といった低学年の児童がいる家庭では長時間の留守番などが難しく、「長期休暇のときだけでも利用したい」と利用相談するケースが多いようです。

まとめ

放デイは、夏休みなどの長期休暇中も利用できます。また、長期休暇中だけの利用も可能です。開業や運営でお悩みの方は、放課後等デイサービスに強い「障がい福祉専門の税理士事務所」へ早めに相談しましょう。

参考文献

放課後等デイサービスガイドライン｜厚生労働省

令和3年度障がい福祉サービス等報酬改定について｜厚生労働省