香川県の就労継続支援B型は、令和3年4月1日時点で「58か所」。新規参入する事業者が増えつつあるものの、まだまだ事業所は少ない現状です。
そこで今回は香川県の就労継続支援B型について、地区別の事業所数や利用定員数などを紹介します。障がい者数の推移から見る需要も解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
香川県の障がい者数
平成21年度から令和元年度における障がい者数の推移は、次のとおりです。それぞれ、身体障がい者手帳・療育手帳、精神保健福祉手帳の保有者数から算出されています。
平成21年度 | 平成26年度 | 令和元年度 | |
身体障がい者 | 50,320人 | 47,083人 | 43,143人 |
知的障がい者 | 6,127人 | 6,937人 | 7,837人 |
精神障がい者 | 3,226人 | 4,628人 | 6,548人 |
合計 | 59,673人 | 58,648人 | 57,528人 |
この表から、とくに精神障がい者の増加が著しいことがわかります。なお、全国の障がい者数は、平成28年度時点で人口の約7.4%となる936.6万人。就労継続支援B型の利用者数は、約26.9万人です(令和2年度時点)。統計時期が異なるものの、ざっくりと計算すると障がい者のうち約2.9%の方が就労継続支援B型を利用している計算になります。
香川県の「就労継続支援B型」各種データ一覧
地区別の事業所数・利用定員数
香川県の障がい者数の合計は約5.8万人であり、就労継続支援B型の利用定員数の合計は「1,240人」です。つまり、香川県では、「約2.1%」の障がい者が就労継続支援B型を利用している計算になります。全国の利用割合を下回っているため、新規参入の余地は十分あるといえるでしょう。
事業所数 | 利用定員数 | 平均利用定員数 | |
高松 | 27か所 | 570人 | 21.1人 |
小豆 | 1か所 | 20人 | 20.0人 |
東讃 | 5か所 | 120人 | 24.0人 |
中讃 | 18か所 | 390人 | 21.7人 |
西讃 | 7か所 | 140人 | 20.0人 |
合計 | 58か所 | 1,240人 | 21.4人 |
※高松:高松市、香川郡
小豆:小豆郡
東讃:さぬき市、東かがわ市、木田郡
中讃:丸亀市、坂出市、善通寺市、綾歌郡、仲多度郡
西讃:観音寺市、三豊市
平均工賃月額
香川県の平均工賃月額は、令和2年度の時点で「16,664円」。令和元年度が「16,695円」であったため、1年間でほとんど変わりありません。とはいえ、全国的に工賃が下がっている中、全国平均の15,776円を継続的に上回っている点は優良だといえるでしょう。
まとめ
香川県における就労継続支援B型の開業数は、全国平均よりも若干少ない様子です。今後開業する予定の方は、就労継続支援B型に強い「障がい福祉専門の税理士事務所」へ早めに相談しましょう。
参考文献