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徳島県には、令和4年5月1日時点で「57か所」の就労継続支援B型があります。全国的に新規開業数が急増する中、徳島県内のニーズや競合はどのようになっているのでしょうか。

そこで今回は徳島県の就労継続支援B型について、圏域別の事業所数や利用定員数などを紹介します。

 

徳島県の障がい者数

徳島県の障がい者数は、令和元年度末時点で次のとおりです。それぞれの人数は、各手帳の保有者数から算出されています。

 

平成29年度 平成30年度 令和元年度
身体障がい者 36,439人 35,432人 34,676人
知的障がい者 8,229人 8,381人 8,519人
精神障がい者 4,980人 5,313人 5,627人
合計 49,648人 49,126人 48,822人

 

身体障がい者数の減少により、全体数も年々減少しています。しかし、知的・精神障がい者は増加傾向にあり、とくに精神障がい者の伸びが顕著です。これから就労継続支援B型を開業する場合は、精神障がい者に特化した事業所も大いに需要が見込まれるでしょう。

なお、全国の障がい者数は、平成28年度時点で「936.6万人(人口の約7.4%)」。就労継続支援B型の利用者数は、令和2年度時点で「約26.9万人」です。統計時期が異なり、実際の数値とは差が生じるものの、「障がい者のうち約2.9%」の方が就労継続支援B型を利用している計算になります。

 

徳島県の「就労継続支援B型」各種データ一覧

圏域別の事業所数・利用定員数

圏域別の事業所数や利用定員数は、次のとおりです。徳島県にある就労継続支援B型の約8割は、東部圏域に集中していることがわかります。

また、徳島県の障がい者数が「48,822人」なのに対し、就労継続支援B型の利用定員数は「1,191人」。つまり、障がい者全体のうち約2.4%の方が就労継続支援B型を利用できる状況です。この数値は全国平均よりも低いため、新規参入の余地は十分あると推測できるでしょう。

 

事業所数 利用定員合計 平均利用定員数
東部圏域 47か所 952人 20.3人
西部圏域 5か所 120人 24.0人
南部圏域 7か所 119人 17.0人
合計 57か所 1.191人 20.9人

 

※東部圏域:徳島市、鳴門市、小松島市、吉野川市、阿波市、石井町、松茂町など

 西部圏域:美馬市、三好市、東みよし町など

 南部圏域:小松島市、阿南市、美波町など

平均工賃月額

徳島県の平均工賃月額は、令和元年度が「22,147円」、令和2年度で「21,631円」です。いずれも全国平均を大きく上回り、全国一の平均工賃月額を達成しています。この背景には、新しい生活様式に合わせた作業開拓や、農福連携の促進、ECサイトなどWeb上の販路拡大などがあるようです。

 

まとめ

徳島県の就労継続支援B型は、全国にくらべると事業所数が少なく、新規参入の余地は十分あると推測されます。開業や指定申請でお悩みの方は、就労継続支援B型に強い「障がい福祉専門の税理士事務所」へ早めに相談しましょう。

 

参考文献

徳島県障がい者施策基本計画|徳島県

令和2年度工賃(賃金)の実績について|厚生労働省

コロナ禍における障害者就労支援事業所の仕事の確保と工賃向上への取り組み|国際福祉機器展

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