福井県の就労継続支援B型は令和4年5月1日時点で「114か所」あり、その約3分の1を福井市が占めています。これから就労継続支援B型を開業したい方は、エリア調査に向けて準備をしていることでしょう。
そこで今回は福井県の就労継続支援B型について、エリア別の事業所数や利用定員数などを紹介します。
福井県の障がい者数
平成28年度における福井県の障がい者数は、次のとおりです。それぞれ、身体障がい者手帳・療育手帳、精神保健福祉手帳の保有者数から算出されています。
18歳未満 | 18歳以上 | 合計 | |
身体障がい者 | 554人 | 39,011人 | 39,565人 |
知的障がい者 | 1,120人 | 5,249人 | 6,369人 |
精神障がい者 | 80人 | 5,738人 | 5,818人 |
合計 | 1,754人 | 49,998人 | 51,752人 |
なお、全国の障がい者数は、同年度時点で人口の約7.4%にあたる936.6万人です。また、就労継続支援B型の利用者数は、令和2年度時点で約26.9万人となっています。統計時期が異なり厳密な計算は難しいものの、就労継続支援B型の利用者は障がい者の約2.9%と算出できます。
同じ割合を福井県に当てはめると、最低でも約1500人の需要はあると予測できるでしょう。
福井県の「就労継続支援B型」各種データ一覧
エリア別の事業所数・利用定員数
福井県におけるエリア別の事業所数と利用定員数は、次のとおりです。福井市以外の利用定員数を合計すると1,466人であり、福井市を含めると予測需要数を上回ると推測されます。
今後、福井県内で就労継続支援B型を開業する場合、地域のニーズをより細かく調査する必要があるでしょう。
事業所数 | 利用定員数 | 平均利用定員数 | |
福井市 | 42か所 | — | — |
坂井 | 20か所 | 389人 | 19.5人 |
奥越 | 7か所 | 199人 | 28.4人 |
丹南 | 25か所 | 478人 | 19.1人 |
嶺南 | 20か所 | 400人 | 20.0人 |
合計 | 114か所 | 1,466人 | — |
※坂井エリア:坂井市、あわら市、永平寺町
奥越エリア:大野市、勝山市
丹南エリア:錆江市、越前市、池田町、越前町、南越前町
嶺南エリア:敦賀市、小浜市、おおい町、美浜町、若狭町、高浜町
平均工賃月額
福井県の平均工賃月額は、令和2年度の時点で「20,895円」。令和元年度が「22,043円」であったため、1年間で「1,148円」ダウンしています。とはいえ、全国平均は令和2年度で「15,776円」であることを踏まえると、福井県の平均工賃月額はトップクラスに優良であるといえます。
まとめ
福井県にある就労継続支援B型の約3分の1は、福井市に集中しています。開業後の運営を安定化させるためには、エリア調査を入念に行い、利用者を確実に確保していくことが必要です。
開業や指定申請でお悩みの方は、就労継続支援B型に強い「障がい福祉専門の税理士事務所」へ早めに相談しましょう。
参考文献