富山県には、令和4年5月1日時点で「120か所」の就労継続支援B型があります。これから就労継続支援B型を開業する予定の方は、今後の需要や地域の競合について気になるのではないでしょうか。

そこで今回は富山県の就労継続支援B型について、地域別の事業所数や法人種別などを紹介します。

富山県の障がい者数

富山県内で身体障がい者手帳や療育手帳を交付されている方は、次のとおりです（令和4年3月31日時点）。

なお、富山県や富山市による今後の推計では、身体障がい者は減少傾向、知的障がい者は増加傾向が続くとされています。全国的に見ても就労継続支援B型の需要は、知的障がい者を中心として増加している状況です。そのため、富山県内における就労継続支援B型の需要も、全国と同じような状況が続くと推測されます。

富山県の「就労継続支援B型」各種データ一覧

地域別の事業所数・利用定員数

地域別の事業所数と利用定員数は、次のとおりです。富山市：富山市以外の事業所数や利用定員数は、先ほど紹介した障がい者数の比率とほぼ同程度となっています。

法人種別

富山県の就労継続支援B型を運営する法人は、社会福祉法人が最も多く51か所。次いで、NPO法人が33か所、株式会社が21か所、一般社団法人が8か所、医療法人が5か所、有限会社・合同会社が1か所となっています。

平均工賃月額

富山県の平均工賃月額は、令和2年度の時点で「16,135円」であり、全国平均の「15,776円」をやや上回っている状況です。このうち、工賃の最高額は「53,200円」、最低額は「3,015円」となっています。

なお、令和元年度から令和2年度に開業した就労継続支援B型は7か所であり、工賃の平均額は「9,381円」です。

まとめ

富山県における就労継続支援B型の運営法人は、社会福祉法人が多くを占めています。しかし、近年では民間企業の参入も増えてきているところです。開業や指定申請でお悩みの方は、就労継続支援B型に強い「障がい福祉専門の税理士事務所」へ早めに相談しましょう。

参考文献

障がい者の状況｜富山県

本市の現状｜富山市

障害者就労支援事業所の工賃（賃金）実績｜富山県